大学を卒業後、現場監督として建設会社に入社し、鉄骨造り・鉄筋コンクリートの建物を学んでおりましたが、家造りには大工の経験が一番必要だと感じ、大工見習いを4年間経験し、のみ・ノコ・かんなの使い方、墨の付け方を勉強、そして、一番大切な職人の気持ちを学びました。

その間、一級建築士・一級施工管理技士を修得し、建築業を始めるのに必要な鉄骨り・鉄筋コンクリート造り・木造建築を学び29歳で浜松市で独立。京都出身のため浜松に
縁も無く、飛び込みで浜松・浜北をすべて廻ろうと決心しました。
「よそ者は信用できん」とか、「まだ若いのう」とか言われ、幾度とない挫折の連続でしたが、建築のことは誰にも負けないと自分に言い聞かせ飛び込みをしていました。

そうこうしている内に、自分の話を聞いてくれるお客様が現れ「よし、お前を信用するから」と言われた時は人生最高の喜びでした。設計から上棟へと進み、お施主様が上棟の材料を見て、「若い実績の無い、まして地元の者でない市川に頼んだのはいいが、身内からいろいろ言われ実は内心、心配で仕方なかったが、これで安心したよ。後も頼む。」と言われ、私も涙したことが35年経った今も私の支えとなって頑張っています。

多くの出会いをいただいた中で、特に社員に関しては
資格の取得・大工の育成・視察研修、時にはトライアスロン等で、人間力の向上を後押し出来る会社づくりを行っています。独立・開業の夢を実現した社員もいます。

次世代に向け優秀なスタッフも揃い、今まで建築した900棟を超える建物と、出会った方々を背負い、設計・建築のプロとしての新しいステージに向かっていきます。